「反り腰」だと思ったら、実は勘違いかも?
ピラティスの現場でよく聞くのが「私、反り腰なんです」というお悩み。
ですが、実際に姿勢を見てみると、反り腰に見えるだけで本当の反り腰ではないケースがとても多いのです。
2つの反り腰タイプ
1. 本当の反り腰タイプ
- 特徴:腰のS字カーブが本当に強すぎる
- セット動作:股関節屈曲+骨盤前傾+腰椎過伸展
- 見た目:お腹が前に突き出て、腰がグッと反っている
2. 勘違い反り腰タイプ
- 特徴:骨盤が前に押し出された結果、反っているように見える
- セット動作:股関節伸展+骨盤前傾+骨盤前方シフト
- 見た目:腰のカーブはそれほど強くないのに、骨盤の位置で反っているように見える
なぜタイプを見分ける必要があるのか?
実は、この2つのタイプは必要な改善アプローチが真逆だからです。
例えば、タイプ2(勘違い反り腰)なのに、タイプ1向けの改善エクササイズ(お尻やハムストリングの強化)を行うと、ただでさえ短縮している筋肉をさらに縮めてしまい、逆効果になることがあります。
セルフチェック方法
壁に背をつけて立ち、腰と壁の隙間を確認します。
- 腰の隙間が極端に大きく、お腹が前に出ている → タイプ1の可能性
- 腰の隙間は普通だが、骨盤全体が前に出ている → タイプ2の可能性
改善の方向性
タイプ1(本当の反り腰)
- 骨盤のニュートラルポジションを意識
- 腹筋群(特に下腹部)の強化
- 腰背部のストレッチ
タイプ2(勘違い反り腰)
- 骨盤の前方シフトを戻す練習
- 股関節伸展筋(お尻・ハムストリング)のストレッチ
- 股関節屈曲筋(腸腰筋)の活性化
まとめ
反り腰改善には、まず自分がどちらのタイプなのかを正しく見極めることが第一歩。
同じ「反り腰」に見えても、原因も改善方法もまったく違うのです。
ぜひ鏡や動画で自分の姿勢をチェックして、正しいアプローチを選びましょう。
コメント