骨盤前傾と後傾の違い|見分け方とタイプ別改善ストレッチ
「反り腰かも…」「猫背っぽい?」と感じて改善ストレッチを始めても、効果が出ないことはありませんか?その原因は、骨盤の傾きのタイプを正しく理解していないことかもしれません。骨盤は大きく分けて前傾と後傾の2タイプがあります。
骨盤前傾とは?
骨盤前傾は、骨盤の上部(腸骨)が前に倒れ、腰のS字カーブが強くなる状態です。多くの場合、股関節は屈曲位になり、腰椎は過伸展します。
- 腰の反りが強くなる
- お尻が突き出た姿勢
- 太ももの前が張りやすい
骨盤後傾とは?
骨盤後傾は、骨盤の上部が後ろに倒れ、腰のカーブが少なくなる状態です。股関節は伸展位になり、背骨が全体的に丸まりやすくなります。
- 腰のカーブが少ない(平背)
- お尻が下がって見える
- 太ももの裏(ハムストリング)が張りやすい

骨盤前傾(Anterior Pelvic Tilt)と骨盤後傾(Posterior Pelvic Tilt)の違いを示す図解。腰椎のカーブや股関節の位置関係が一目でわかります。
自分の骨盤タイプをチェックする方法
① 壁を使ったチェック
- 壁に背中をつけて立ちます
- かかと・お尻・背中・後頭部を壁につけます
- 腰と壁の間の隙間を確認
- 手のひらがスカスカに入る → 前傾の可能性大
- 手のひらがほとんど入らない → 後傾の可能性大
② 仰向け三角形チェック
- 仰向けに寝ます
- 両手の親指と人差し指で三角形を作り、お腹の下腹部(骨盤の上)に置きます
- 三角形の頂点(親指側)が床方向に下がっていれば前傾、天井方向に上がっていれば後傾
骨盤前傾タイプの改善ストレッチ
- 腸腰筋ストレッチ
- 太もも前(大腿四頭筋)ストレッチ
- 腹筋(特に下腹部)トレーニング
骨盤後傾タイプの改善ストレッチ
- ハムストリングストレッチ
- 臀筋ストレッチ
- 腰椎の前弯をつくるための背筋トレーニング
まとめ
骨盤の傾きは姿勢や腰痛の大きな原因となります。まずは自分が前傾なのか後傾なのかを知ることが、改善への第一歩。適切なストレッチと筋トレで、正しい骨盤位置と健康的な姿勢を手に入れましょう。
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